犬のしつけで無駄吠えや噛み癖などの困った行動を直したいと思っている飼い主がいると思う。飼い犬がそうした問題行動を起こすのには犬なりに理由があると思われる。無駄吠えと言ってもどういった状況の時に吠えるのかをよく観察し、犬の気持ちを汲んでやることで対処方法が分かってくることがある。噛み癖にしても子犬の頃からやっているので治らないというものでもない。犬が甘えて噛んでいる場合などは、犬に対して十分な愛情を示してやり、他の甘え方をするように導くことが出来る。いずれにせよ、犬の立場を人間が理解してやることが解決への第一歩である。犬のことを畜生などと呼ぶような人には犬を飼う資格はない。
犬のしつけについて人間の子供のしつけと同様に考える人がいる。生き物が相手なので犬のしつけも愛情を持ってしつけるという点では人間の子供のしつけと共通しているかもしれない。しかし、大きく違う点は、人間が優位で犬は最下位であると家族に認識させる事である。人間の世界でも家庭によっては男性が優位であるとか、年長者が優位の場合があり順位が存在する。今時はフレンドリーで友達のような親子や兄弟でも差をつけない平等主義の家庭もあるかもしれない。しかし、犬のしつけに関しては犬の特性を考慮し家族の力関係をはっきりさせ、犬は一番下に位置づけると、問題が少なくてよい。
初めて犬を飼う人には自分に合った犬を選ぶことを勧める。特に犬は犬種によって性格に特徴のある場合が多いので、犬を飼う環境に合った性格の犬を飼った方がお互いのために良い。その中でも比較的従順な性格で飼い主の命令に従い易い犬はしつけがし易く、初心者向けであると言える。小型犬で性格の温厚なものが飼いやすい。具体的には柴犬、キャバリア、シーズー、パピヨン、チワワ、パグ、ポメラニアンなどである。犬の品種は多種に及ぶが、雑種(ミックス)でも賢く大人しい犬もいる。雑種の場合はある程度育たないとどういう性格なのか判断できない面がある。しかし、里親として引き受ける場合などは前の飼い主から犬の性格を聞けるので初心者でも飼い易い犬を見つける事はできるだろう。
犬を飼っている人には番犬に良いから犬を飼っていると言う人もある。その場合は知らない人が来たら吠える事を犬に期待しているのだろう。田舎の家の庭先に繋がれた犬にこうした番犬がいるイメージである。都会でも建物の中でキャンキャンと鳴く犬の声を聞くことがある。こうした犬は小さいながらも立派に番犬の勤めを果たしていると言える。
だが、「しつけ」と言う観点から見れば、成ってないということになる。訪問者に吠え立てる犬に困った経験を持つ人も多いだろう。まず、うるさい。ただその家の前を通っただけなのに吠えられると何か不快な気持ちになるものである。やたらに吠えないように犬をしつけて欲しいものだ。
